オフィスにスマートロックを導入するメリット5選!選び方や導入時の注意点も解説
オフィスの鍵管理や入退室管理、セキュリティ対策の強化を目的に「スマートロック」の導入を検討している企業担当者の方もいるのではないでしょうか。スマートロックは製品によって認証方法や管理機能、他システムとの連携性が異なるため自社の運用に適した製品を選ぶことが重要です。
本記事では、オフィス向けスマートロックの仕組みや導入メリット、選び方、費用相場、導入時の注意点について解説します。さらに、防犯カメラとの連携や導入事例も紹介しますので、オフィスへのスマートロック導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
オフィス向けスマートロックとは
オフィスで利用するスマートロックとは、出入り口の施錠をスマートフォンやICカード、生体認証などによって管理するシステムのことです。既存のオフィスの鍵に対し、スマートロックを後付けすることも可能です。(※ドアの形状や入居しているオフィスビルの規定によって取り付け不可の場合もあります)
物理的な鍵は紛失のリスクがあるほか、鍵があれば第三者でも解錠できるため「厳格な入退室管理」ができるとは限りません。つまり、オフィス向けスマートロックは「オフィスのセキュリティをより強化する」のに適した、鍵に関するソリューションと言えるでしょう。
スマートロックの仕組み
スマートロックは、利用者が認証を行うと登録された情報をもとに本人確認が行われ、認証が成功するとドアの錠前を制御して解錠できる仕組みです。
クラウド対応のスマートロックでは、認証情報や利用者の権限をクラウド上で管理できるため、管理者は専用の管理画面から利用者の登録・削除や解錠権限の変更を遠隔で行えます。
スマートロックと入退室管理システムの違い
スマートロックと入退室管理システムは、どちらもオフィスのセキュリティ向上に役立ちますが、厳密には「役割」が異なります。
近年のスマートロックは、クラウド管理機能を備えた製品が増えており、単体でも利用者管理や入退室履歴の確認、遠隔解錠などの機能を利用できるものが主流です。そのため、スマートロック自体が入退室管理システムの一部として機能するケースも珍しくありません。
一方で、より高度な入退室管理が必要な場合は、専用の入退室管理システムを導入することで、複数拠点や多数の利用者を一元管理したり、勤怠管理システムや防犯カメラなどと連携したりすることが可能です。クラウド対応スマートロックと入退室管理システムの違いは、以下の表でご確認ください。
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項目 |
クラウド対応スマートロック |
入退室管理システム |
|
施錠・解錠 |
スマートフォンやICカード、暗証番号などでドアを直接施錠・解錠する |
電気錠やスマートロックなどの施錠・解錠機器と連携し、認証や権限に応じて施錠・解錠を制御する |
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主な役割 |
ドアの施錠・解錠と基本的な入退室管理 |
オフィス全体の入退室管理やアクセス権限の一元管理 |
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利用者管理 |
〇(利用者の登録・削除など基本的な管理が可能) |
◎(部署・拠点・役職ごとなど細かな利用者管理が可能) |
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入退室履歴 |
〇(解錠・施錠など基本的な履歴を確認できる) |
◎(履歴の検索・集計・レポート出力など高度な管理が可能) |
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権限管理 |
〇(利用者ごとの基本的な権限設定が可能) |
◎(部署・時間帯・曜日・エリアごとなど柔軟な権限設定が可能) |
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外部システム連携 |
〇(製品による) |
◎(部署・時間帯など細かな設定が可能) |
|
おすすめの用途 |
小規模オフィス・店舗 |
中~大規模オフィス・複数拠点 |
小規模オフィスであれば、クラウド管理機能を備えたスマートロックだけでも、鍵管理や入退室管理の課題を十分に解決できるケースが多くあります。一方、従業員数が多い企業や複数拠点を運営する企業では、詳細なアクセス権限の設定や勤怠システムとの連携などが求められるため、高機能な入退室管理システムを導入することで効率的な運用が可能です。
オフィスでスマートロックを利用するメリット5選
オフィスでスマートロックを導入すると、鍵管理の効率化だけでなく、効率の良い入退室管理やセキュリティの向上など、さまざまなメリットが得られます。ここでは、オフィスでスマートロックを利用するメリットを5つ紹介します。
遠隔で施錠・解錠が可能
クラウド対応のスマートロックであれば、インターネット経由で離れた場所から施錠・解錠を行える製品があります。そのため、管理者がオフィスにいなくても、スマートフォンやパソコンからドアの操作が可能です。
たとえば、従業員が鍵を忘れてしまった場合や、急な来訪者・取引先・清掃業者などの入室が必要になった場合でも、現地へ向かうことなく遠隔で解錠できます。また、退社後に施錠し忘れに気付いた場合でも、外出先から施錠できるため管理者の負担軽減とセキュリティ向上につながります。
鍵管理の効率化
オフィスの施錠・解錠を物理的な鍵で行っている場合、「鍵の当番を決める」など鍵の管理そのものが面倒な業務になりがちです。また、従業員の入社・退職や異動があるたびに、鍵の管理方法を見直す必要が生じることも少なくありません。
管理業務を効率化できる点は、総務担当者やオフィス管理者にとって大きなメリットと言えるでしょう。
入退室履歴の管理
クラウド対応のスマートロックでは、誰が・いつ・どのドアを解錠したのかといった入退室履歴を記録できる製品があります。万が一トラブルが発生した場合でも、履歴を確認することで状況を把握しやすくなります。
「どの社員が何時に鍵を施錠・解錠したか」という履歴を取得できるため、物理鍵よりも入退室管理の履歴を辿りやすい点がメリットです。
セキュリティの向上
スマートロックは、鍵の紛失や複製による不正侵入のリスクを軽減できる点が特徴です。
また、退職者や異動者の解錠権限をすぐに変更・削除できるため、不要なアクセス権限を残さず、安全な運用につながります。
他システムとの連携
入室・退室時刻が自動で記録されるため、打刻忘れや手入力によるミスを防止し、より正確な勤怠管理につながります。
また、防犯カメラと連携させることで、入退室の履歴だけでなく、その際の映像もあわせてチェックできます。たとえば「キヅクモスマートロック」はネットワークカメラ「キヅクモ」と連携でき、施錠・解錠が行われたタイミングの映像を確認することが可能です。

これにより、来客や清掃業者などの出入りを映像で確認できます。夜間や休日の第三者の立ち入りや最終退出者を確認できるほか、備品の盗難や破損などが発生した際の状況把握にも役立ちます。

また、離れた場所からオフィスの状況を確認できるため、複数拠点を管理している企業のセキュリティ対策にも有効です。たとえば来客や業者など、社員が同伴していれば「認証無し」で出入りしてしまう人物の監視を強化したい場合に適しています。
オフィスでスマートロックを利用する際の注意点
オフィスへのスマートロック導入は、ドアの形状などに基づく「特有の難しさ」もあります。また導入そのものにも、リスクがないわけではありません。ここでは、導入時の注意点について解説します。
ドアの形状に対応しているか確認する
スマートロックは、すべてのドアに設置できるわけではありません。
特に賃貸オフィスでは、ドアへの加工が制限されるケースもあるため、原状回復が可能な後付けタイプが適している場合があります。導入前には、ドアの形状や錠前の種類を確認し、設置可能かどうかを事前にチェックしておきましょう。
後付けの場合、ドアノブやサムターンとの相性によってはスマートロック機器の取り付けができません。

スマートロックは、「溝があるドア」や「鍵とドアノブが一体になったドア(握り玉タイプ)」には、構造的に取り付けられないためです。サムターンやシリンダーの周辺にスマートロック機器が余裕をもって設置できるスペースが必要です。
こちらの記事でより詳しく解説しているため「自社のドアにスマートロックが取り付けられるか」を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
社内ルールを整備する
スマートロックを導入しても、運用ルールが曖昧では十分な効果を発揮できません。たとえば、退職者や異動者の権限をいつ削除するか、来訪者へ一時的な解錠権限をどのように付与するかなど、社内でルールを決めておくことが大切です。あわせて、管理者を明確にし、定期的に利用者や権限を見直すことで安全な運用につながります。
セキュリティポリシーに合った製品を選ぶ
スマートロックは製品ごとに対応している認証方法や管理機能が異なります。そのため、自社のセキュリティポリシーや運用方針に合った製品を選ぶことが重要です。
また、スマートロックを導入する際は「通信上のセキュリティリスク」も正しく理解しておく必要があります。一般的なスマートロック機器は、物理的な鍵の代わりに「スマートフォン」「ICカード」などを読み取りリーダーにかざし、読み取りリーダーと連動するBluetoothの受信機が識別・認証・承認を行い鍵が開く仕組みです。

つまり、鍵の解錠を承認するBluetoothの受信機そのものが不正アクセスの対象となり得ます。ただしBluetoothの接続範囲はごく狭く、なおかつ「読み取りリーダーに社員のスマートフォンなどがかざされた瞬間に、専門知識がある第三者が近くにいて鍵の情報を盗み取ろうとする」といった特殊な状況でなければ、攻撃は発生しにくくなります。
「スマートロックの危険性」についてはこちらの記事で解説していますので参考にしてみてください。
こうした不正アクセスを懸念する場合は、防犯カメラと連動するスマートロックの採用をおすすめします。解錠のタイミングとあわせて周囲の映像を記録できるため、不審者の接近に対する強い抑止力となり、より安全な運用につながります。
停電・通信障害時の運用を確認する
たとえば、電池式のスマートロックは停電時でも動作するものがありますが、電池切れには注意が必要です。
また、クラウド型の場合でも、通信が不安定になった際にどのような機能が利用できるかは製品によって異なります。万が一に備えて、非常時の解錠方法や管理体制を確認しておくことで、安心して運用できます。
自社のオフィスに合うスマートロックの選び方
スマートロックは製品によって対応する解錠方法や管理機能、連携できるシステムが異なります。そのため、自社の従業員数やオフィスの規模、運用方法に合った製品を選ぶことが重要です。ここでは、オフィス向けスマートロックを選ぶ際に確認しておきたいポイントを紹介します。
解錠方法
スマートロックには、さまざまな解錠方法があります。利用シーンに合わせて選ぶことで、使いやすさとセキュリティを両立できます。
- ICカード:社員証をそのまま利用しやすい
- スマートフォン:物理鍵が不要で管理しやすい
- 暗証番号:来訪者が一時利用する際に便利
- 顔認証・指紋認証:高いセキュリティを確保しやすい

小規模オフィスではICカードやスマートフォンでの解錠が導入しやすく、運用負担も比較的軽い傾向があります。
入退室管理機能
オフィス用途では、単に施錠・解錠できるだけでなく、入退室管理機能も重要です。たとえば以下の機能を備えているかを確認しましょう。
- 入退室履歴の確認
- ユーザーごとの権限設定
- 利用時間帯の制限
- 遠隔での施錠・解錠
特に、機密情報を扱うオフィスや複数拠点を運営している企業では、入退室履歴を確認できる製品を選ぶと安心です。
管理人数
利用する人数によって適した製品は異なります。
- 小規模オフィス(〜20人程度):シンプルなスマートロックでも十分運用できる
- 中規模オフィス(20~100人):ユーザー管理機能があるクラウド型がおすすめ
- 大規模オフィス(100人以上):権限管理や入退室履歴を細かく設定できるシステムが適している
従業員数が増えるほど「誰が・いつ・どこに入室したか」を管理できる機能の重要性が高まります。
他システムとの連携
将来的な運用を考えると、他システムと連携できる製品がおすすめです。連携できる主なシステムは、以下のとおりです。
|
システム |
できること |
|
防犯カメラ |
入退室時の映像確認 |
|
勤怠管理システム |
出退勤記録との連携 |
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入退室管理システム |
複数拠点や多数の利用者の一元管理 |
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顔認証システム |
非接触での本人確認 |
たとえば、防犯カメラとスマートロックを連携すれば「誰が解錠したか」と「その時の映像」をあわせて確認でき、セキュリティ強化につながります。
オフィス利用向けスマートロックの費用相場
オフィス向けスマートロックの一般的な費用相場は、以下のとおりです。
- スマートロック本体:3万円~10万円程度/台
- 設置工事費:2万円~10万円程度/箇所
- 初期設定・登録費:0~3万円程度
- 月額利用料(クラウド管理):1,000~5,000円程度/台または拠点
たとえば、後付けタイプのスマートロックであれば工事不要で比較的安価に導入できるケースがあります。一方、電気錠への交換や入退室管理システム、防犯カメラとの連携を行う場合は、初期費用が高くなる点に注意が必要です。
費用だけで製品を選ぶのではなく、運用人数やセキュリティレベル、将来的な拡張性も考慮して選びましょう。また、クラウド型サービスは月額費用が発生する一方で、遠隔管理や入退室履歴の確認、権限管理などの機能を利用できるため、管理業務の効率化につながります。
オフィスへのスマートロック導入事例
人事コンサルティングやBPOサービスを展開している小規模オフィスでの導入事例について紹介します。同社では精密機器の取り扱いがあるため、セキュリティ強化のためにキヅクモスマートロックとカメラをあわせて導入いただいた事例です。
■導入の決め手
- 機密情報を置いており、オフィスのセキュリティを強化するため
- カメラとスマートロックを連動できるため
- 導入費用、月額料金が安価であるため
■導入結果
- 1日の工事で強固なセキュリティ環境を構築できた
- スマートロックはスマートフォンで解錠できるため使いやすい
今回の事例のように、スマートロック単体ではなく、防犯カメラやクラウド管理サービスと組み合わせることで、オフィス全体のセキュリティと管理効率を向上させることが可能です。「キヅクモスマートロック」は、防犯カメラとの連携による入退室管理にも対応しています。オフィスのセキュリティ強化や鍵管理の効率化をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
スマートロックをオフィスで利用する際によくある質問
オフィス向けスマートロックに関してよくある質問をまとめました。導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
賃貸オフィスにも設置できますか?
賃貸オフィスでも設置できるスマートロックは数多くあります。製品によっては、既存のサムターンに取り付ける後付けタイプを採用しており、ドアに穴を開けることなく設置できます。退去時に原状回復が必要な賃貸オフィスでも導入しやすいでしょう。
電池切れになったらどうなりますか?
多くのスマートロックは電池残量が少なくなると、アプリやランプ、警告音などで事前に通知される仕組みになっています。万が一電池が切れた場合でも、非常用の物理鍵や外部電源による給電など、解錠手段が用意されている製品が一般的です。
停電でも使えますか?
製品によって異なりますが、電池式のスマートロックであれば停電時でも通常どおり利用できます。ただし電気錠やクラウドサービスと連携する製品では、一部の機能に影響が出る可能性があります。
工事は必要ですか?
工事の要否は製品によって異なります。後付けタイプであれば、既存のサムターンに取り付けるだけで設置できる製品もあり、大掛かりな工事は不要です。ただし、電気錠への交換や配線工事が必要な製品は、専門業者による施工が必要です。
小規模オフィスでも導入するメリットはありますか?
小規模オフィスでも十分な導入メリットがあります。従業員数が少ない場合でも、鍵の受け渡しや合鍵の管理が不要になるほか、退職者や外部業者のアクセス権限を簡単に変更できるため、管理負担の軽減やセキュリティ向上につながります。
まとめ
オフィス向けスマートロックは、物理的な鍵を電子化するだけでなく、鍵管理の効率化やセキュリティの向上、入退室履歴の管理など、オフィス運営を支えるさまざまなメリットがあります。近年では、クラウド管理機能を備えた製品が主流となっており、防犯カメラや勤怠管理システムなどと連携することで、より効率的で安全なオフィス環境を構築できます。
一方で、導入する際は、認証方法や管理人数、ドアへの対応可否、停電・通信障害時の運用など、自社の利用環境に適した製品を選ぶことが重要です。将来的な従業員数の増加や拠点拡大も見据え、必要な機能や拡張性を備えた製品を選ぶことで、長期的に安心して運用できます。
「キヅクモスマートロック」は、スマートフォンやICカードによる解錠に対応しているほか、防犯カメラ「キヅクモ」と連携することで、入退室履歴と映像をあわせて確認できます。オフィスのセキュリティ強化や鍵管理の効率化をご検討の方は、お気軽にお問い合わせください。お客様のオフィス環境や運用方法、ご予算に合わせて最適な導入プランをご提案いたします。
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2022年7月に防犯設備士資格を取得。
キヅクモサービスの立ち上げ時から参画し、様々な業種のお客様向けにネットワークカメラの導入支援を行っています。
オフィスや実店舗だけでなく、工場、教育施設、医療機関など多様な環境でのネットワークカメラ活用に精通。
カスタマーサポートや機器検証を通じて培った知識を活かし、企業が抱える課題の解決を営業と一緒にサポートしています。
「防犯だけでなく、業務改善や環境最適化にも貢献できるネットワークカメラの可能性を広げたい」という思いで、日々お客様のサポートに取り組んでいます。







