防犯カメラが逆効果になる理由とは?犯罪者の心理から考える正しい設置方法
防犯カメラは設置方法や運用方法によっては効果を十分に発揮できず、場合によっては逆効果になってしまうケースもあります。
本記事では、
「防犯カメラが逆効果になるって本当?」
「防犯カメラを導入したいけど誰に相談すればいいのか分からない」
といった悩みや疑問を抱えた方へ向けて、防犯カメラが逆効果になる理由や、犯罪者の心理を踏まえた効果的な防犯対策について解説します。
防犯カメラが逆効果になる7つの理由

防犯カメラは、犯罪の抑止や証拠の記録などに役立つ防犯対策の1つです。しかし、適切な防犯カメラの選定や設置ができていない場合、逆効果になってしまうケースがあります。ここでは、防犯カメラが逆効果になってしまう代表的な理由を7つ紹介します。
①安いネットワークカメラを設置しているから
ネットワークカメラを導入する際、価格の安さを重視して選ぶ方も少なくありません。しかし、安価な製品の中には、通信の暗号化やセキュリティ対策が十分でないものもあります。
そのため、不正アクセスやハッキングによって映像が流出したり、カメラが不正に操作されたりするリスクがあります。防犯対策として設置したはずのカメラが、情報漏洩の原因になってしまう可能性もあるため注意が必要です。
②ダミー防犯カメラを設置しているから
ダミー防犯カメラには一定の犯罪抑止効果が期待できますが、本物の防犯カメラと同じ効果が得られるとは限りません。なぜなら、ダミー防犯カメラの画像や製品情報はインターネット上で公開されていることも多く、犯罪のプロであれば本物かどうかを見分けられる可能性があるためです。
また、実際にトラブルが発生した際には映像が残らないため、証拠を確保できないという大きなデメリットがあります。
③メンテナンス不足や管理が形骸化しているから
防犯カメラは設置後に動作確認やメンテナンスを行わないと、録画停止や機器トラブルに気づけない場合があります。ハードディスクの故障や容量不足、電源トラブルなどによって、実際には録画できていなかったというケースも少なくありません。
④設置場所の死角や録画範囲の関係で映らない箇所があるから
防犯カメラの設置場所やレンズ性能が用途に合っていないと、必要な範囲を十分に撮影できないことがあります。設置後のレイアウト変更によって棚や看板などが視界を遮り、新たな死角が生じるケースも少なくありません。
犯罪やトラブルが発生した場所が撮影範囲の外だった場合、防犯カメラを設置していても十分な証拠を残せない可能性があります。
⑤設置した安心感が油断につながるから
防犯カメラを設置すると、「これで大丈夫」という安心感が生まれることがあります。しかし、その安心感によって施錠確認や入退室管理が疎かになったり、トラブルに至る前の予兆を発見した際の対応ルールが曖昧になったりすると、防犯カメラ本来の効果を十分に発揮できません。
⑥映像が不鮮明で証拠にならないから
画質や設置環境が適切でないと、人物の顔や行動が判別できず、必要な場面を十分に確認できない場合があります。特に夜間や逆光環境では、カメラ性能によって映像の見え方に大きな差が生じます。
肝心の映像が不鮮明で人物の特定につながらなければ、防犯カメラを導入していても期待した効果は得られません。
以下の記事では、撮影範囲や画角の確認方法について詳しく解説しています。
⑦プライバシー配慮不足で近隣・顧客トラブルになるから
防犯目的であっても、他人の敷地やプライバシー空間を過度に撮影してしまうと、近隣トラブルや法的トラブルにつながる可能性があります。店舗や施設では、防犯カメラの設置方法によっては、顧客に「常に監視されている」という印象を与え、顧客満足度の低下やリピート率の減少につながるケースもあります。
防犯カメラが逆効果にならないようにするための7つの対策

防犯カメラの設置が逆効果とならないよう、導入時には適切な機種選定や運用体制の整備が重要です。ここでは、防犯カメラを逆効果にしないための具体的な対策を紹介します。
①セキュリティ対策が堅牢なネットワークカメラを選ぶ
ネットワークカメラを選ぶ際は、価格だけでなくセキュリティ対策も確認しましょう。なぜなら、 ネットワークカメラはインターネットに接続して利用するため、不正アクセスやサイバー攻撃の標的になりやすいからです。
出荷時の初期パスワードをそのまま利用したり、推測されやすいパスワードを設定したりすることは避けましょう。また、通信が暗号化されているか、ソフトウェアを定期的に更新できるかといった点も重要な確認ポイントです。
②本物の防犯カメラを設置する
可能であれば、ダミーではなく本物の防犯カメラを導入するのがおすすめです。本物の防犯カメラは、犯罪抑止だけでなく、録画による証拠保全やリアルタイム監視などにも活用できます。
また、ダミー防犯カメラのように見破られる心配もなくなります。
③定期的な動作確認とデータ管理の体制を整える
防犯カメラの設置後も、映像を適切に管理・活用できる体制を整えることが重要です。たとえば、「誰が録画映像を確認するのか」「どのくらいの期間保存するのか」「トラブル発生時にどのように映像を確認するのか」といった運用ルールをあらかじめ決めておきましょう。
録画データを適切に管理できる体制を整えておくことで、防犯カメラ本来の効果を維持しやすくなります。
④録画・通信状況を定期的に確認する
防犯カメラは、録画や通信状況の確認も重要です。機種やサービスによっては、オフライン状態や通信異常を通知する機能が搭載されています。
また、クラウド型であれば、スマートフォンやパソコンから遠隔で状態を確認できる場合もあります。トラブルに気づかないまま運用し続けることを防ぐためにも、録画・通信状況は定期的に確認しましょう。
⑤複数の防犯アイテムを組み合わせる
防犯カメラだけに頼らず、複数の防犯対策を組み合わせることも重要です。例えば、防犯砂利や防犯ガラス、人感センサーライトなどを組み合わせることで、防犯効果を高めることができます。
また、撮影範囲の抜け漏れを確認して死角を作らないことや、施錠確認を徹底することも大切です。安心感を持ちながらも警戒心を緩めず、総合的な防犯対策を行いましょう。
⑥設置環境に合った撮影性能のカメラを選ぶ
防犯カメラの視認性を確保するためには、設置環境に適した性能を選ぶことが重要です。たとえば、暗所の撮影が必要な場所では、赤外線照射機能や低照度性能を備えたカメラが適しています。
また、画質や画角、ズーム性能なども確認しておくことで、人物の顔や状況を把握しやすい映像を記録しやすくなります。
⑦プライバシーマスク機能やステッカーを活用する
プライバシーへの配慮も、防犯カメラを適切に運用するうえで重要なポイントです。プライバシーマスク機能を活用することで、不要な映り込みを制限できます。また、「防犯カメラ作動中」などのステッカーを掲示し、防犯目的で設置していることを周知することも大切です。
近隣住民や利用者への配慮を行いながら運用することで、不要なトラブルや法的リスクを防ぎやすくなります。
犯罪者に狙われやすい5つの条件

多くの場合、犯罪は衝動的に行われるだけでなく、事前に下見や周辺環境の確認が行われることがあります。そのため、犯罪者に「狙いやすい」と思わせない環境づくりが、防犯対策の第一歩です。
ここでは、犯罪者に狙われやすい代表的な条件を紹介します。
人通りが少なく、大通りに面していない
犯罪者は、できるだけ人目につきにくい場所を好む傾向があります。たとえば、人通りの少ない裏通りや、大通りから見えにくい場所にある店舗・施設などは注意が必要です。
また、夜間になると人通りが少なくなる店舗や、人目につきにくい場所にある倉庫なども、侵入や窃盗のターゲットになりやすい場合があります。
防犯対策が不十分
犯罪者は、侵入しやすく発覚しにくい場所を探しています。そのため、防犯カメラやセンサーライトなどの防犯設備が少ない店舗や施設は、狙われやすくなる可能性があります。
また、周辺の建物と比較して明らかに防犯対策が少ない場合、「侵入しやすそう」という印象を与えてしまうこともあります。
夜間や定休日に人がいないことが外から確認できる
犯罪者は、下見の段階で建物の利用状況を確認している場合があります。そのため、夜間や定休日に店内の様子が外から見え、人がいないことが容易に分かる環境は注意が必要です。
カーテンやブラインドを活用し、外部から店内の状況を把握されにくくすることも有効な対策の1つです。
死角が多い内装
店内や施設内に死角が多い環境も注意が必要です。複雑なレイアウトや高い棚などによって視界が遮られると、不審な行動が見えにくくなります。
また、来店客を装って下見を行い、現金や貴重品の保管場所を事前に確認するといったケースもあるため、死角が発生しやすい場所は定期的に見直すことが大切です。
ステッカーだけでカメラがないことを見抜かれている
「防犯カメラ作動中」などのステッカーには一定の抑止効果が期待できます。しかし、実際にはカメラが設置されていなかったり、ダミーカメラだけだったりすると、防犯対策が不十分だと判断される可能性があります。
ステッカーだけに頼るのではなく、防犯カメラの設置や適切な運用と組み合わせることで、より高い防犯効果が期待できます。
逆効果にならない防犯カメラの選び方
「せっかく設置したのに役に立たなかった」という事態を避けるためには、単にスペックを見るだけでなく、運用やセキュリティの観点から選ぶことが重要です。
セキュリティ対策が整った信頼性の高いサービスを選ぶ
通信の暗号化や定期的なアップデートに対応していない場合、不正アクセスや情報漏えいのリスクにつながる可能性があります。そのため、導入前には、運用実績やセキュリティ体制を確認し、信頼性の高いサービスを選びましょう。
証拠保全を意識した録画方式・保存方法を選ぶ
安定した録画と保存も重要なポイントです。24時間録画への対応状況や夜間撮影性能、録画データの保存期間などを確認しておけば、必要な映像を残しやすくなります。
また、録画データの保存方法には、SDカードなどへのローカル保存、クラウド保存、両方を組み合わせたハイブリッド型などがあります。
設置場所や撮影範囲を事前に確認しておく
防犯カメラは、高性能な機種を選んでも設置場所が適切でなければ十分な効果を発揮できません。そのため、事前に建物の構造や人の動線、不審者が侵入しやすい場所などを確認し、どの範囲を撮影すべきかを整理しておくことが重要です。
必要に応じて現地調査や設置サポートを行っているサービスを活用することで、死角の少ない監視環境を構築しやすくなります。
設置場所に合った機種や画角を選ぶ
防犯カメラの設置場所や用途に応じて、適切な機種や画角を選びましょう。たとえば、広角レンズは広い範囲を撮影しやすい一方で、設置場所によっては人物の顔が判別しにくくなる場合があります。また、夜間撮影が必要な場所では赤外線機能の有無も重要です。
撮影範囲だけでなく、「何をどこまで確認したいのか」を踏まえて機種を選ぶことで、防犯効果を高めやすくなります。
防犯カメラの選び方については、以下の資料もあわせてご覧ください。
「防犯カメラが逆効果?」に関するよくある質問(Q&A)
防犯カメラ設置による「逆効果」を防ぐために、多くの方が不安に感じるポイントをまとめました。
防犯カメラは設置しない方がいい場合もありますか?
防犯カメラそのものを設置しない方がよいケースはほとんどありません。しかし、目的や設置場所が曖昧なまま導入すると期待した効果が得られない場合があります。
防犯カメラが逆効果にならないようにするにはどうすればいいですか?
防犯カメラを効果的に活用するためには、設置目的を明確にしたうえで、用途に合った機種やサービスを選ぶことが重要です。
また、死角が生じない設置場所の検討や、セキュリティ対策・運用体制の整備も欠かせません。必要に応じて専門業者へ相談し、設置から運用まで含めて検討しましょう。
ダミーカメラを設置するのは逆効果ですか?
ダミーカメラは一定の威嚇効果が期待できる一方で、設置方法によっては見破られるケースもあります。防犯対策が不十分だと判断されると、かえってリスクにつながるケースがあるため注意が必要です。証拠を残せないという点も踏まえると、本格的な防犯対策としては本物の防犯カメラの設置がおすすめです。
ネットワークカメラを設置して映像を盗み見られるリスクはありませんか?
ネットワークカメラはインターネットに接続するため、設定や製品によっては不正アクセスのリスクがあります。ただし、通信の暗号化や定期的なセキュリティアップデートに対応した信頼性の高いサービスを選び、適切なパスワード管理を行うことで、リスクを抑えながら運用することが可能です。
まとめ
防犯カメラは、機種選定や設置場所、運用方法によっては、本来期待していた防犯効果が得られず、逆効果になってしまう可能性もあります。
特に、セキュリティ対策が不十分なネットワークカメラやダミー防犯カメラの利用には注意が必要です。また、死角のない設置や定期的な動作確認、防犯カメラ以外の防犯対策との組み合わせも重要なポイントとなります。
キヅクモは、設定したルールに応じて撮影されたクリップ動画を、時間・場所・画像付きで通知できる中小規模事業者向けのネットワークカメラサービスです。
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防犯カメラの導入をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
キヅクモの導入をご検討いただくお客様は、
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2022年7月に防犯設備士資格を取得。
キヅクモサービスの立ち上げ時から参画し、様々な業種のお客様向けにネットワークカメラの導入支援を行っています。
オフィスや実店舗だけでなく、工場、教育施設、医療機関など多様な環境でのネットワークカメラ活用に精通。
カスタマーサポートや機器検証を通じて培った知識を活かし、企業に合わせた課題を営業と一緒にサポートしています。
「防犯だけでなく、業務改善や環境最適化にも貢献できるネットワークカメラの可能性を広げたい」という思いで、日々お客様のサポートに取り組んでいます。









