防犯カメラの映像で人物を特定したい!?特定できる割合など詳しく解説
防犯カメラの映像から人物を特定するのは難しいのでしょうか。実際のデータをもとに防犯カメラからの検挙率や検挙までにかかった期間をご紹介します。
人物特定が出来る防犯カメラを検討している場合、導入にかかる費用を確認し、自身のニーズにあった防犯カメラを選びましょう。
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近年、向上している防犯カメラの解析技術
ここ数年で防犯カメラで撮影された映像の解析技術は新しい技術の導入や研究により飛躍的に向上しています。たとえば、三次元の顔画像識別や歩容鑑定、さらには捜査を助けるための画像分析技術などが開発されています。これらの技術を利用することで、今までの防犯カメラでは難しかった人物特定もより容易になります。
三次元顔画像識別システム
三次元顔画像識別システムは、顔認識の最新の技術の一つとして注目されています。これは、顔の立体的な特徴を捉える技術であり、二次元の画像よりも正確に人物を特定することができます。これまでの二次元の顔認識技術は、主に顔の輪郭を基に人物を特定していましたが、光の当たり方やカメラの角度によっては特定が難しいことがありました。
しかし、三次元顔画像識別システムは、顔の高低や凹凸、さらには骨格の形状といった立体的な情報を基にして情報を取り入れることでこれらの問題を解消しています。そのため帽子やサングラスをしている状態でも、高い確率で正確に人物を識別することが可能です。
また、三次元顔画像識別システムは、皮膚の質感やシワの深さといった微細な特徴を捉えることもできます。これは、二次元の画像では捉えきれない情報であり、独自の特徴として認識の精度向上に貢献しています。
歩容鑑定
歩容鑑定は、人が歩く際の特有の歩き方や動きを認識し、特定する技術です。歩き方には特有のリズムがあるため、歩き方からでも人物を特定することができるのです。
リズム以外にも、歩幅や腕の振り方、足の動きなどがあり、これらの情報をもとに人物を識別します。顔がはっきりと映っていない映像でも、歩容鑑定を活用することで人物を特定することができます。
捜査支援用画像分析システム
捜査支援用画像分析システムは、犯罪捜査を助けるための先進的な技術です。防犯カメラが捉えた画像や映像から、必要な情報を効率よく抽出・分析することが目的です。
たとえば、車のナンバープレートの読み取りや、被疑者の服装や持ち物などの特徴を分析します。さらに、異なるカメラ間での人物の追跡も可能となります。このシステムを利用することで、防犯カメラの映像や画像を一つ一つ目視で確認し、被疑者の特徴や動きを手動で分析するなどの手間のかかる作業を効率化させることが期待できます。
防犯カメラが貢献した人物特定の割合
防犯カメラは犯人の検挙において大きな貢献をしています。警察庁の集計結果によれば、2020年に警察が検挙した刑法犯27万430件(交通違反は含まず)の中で、防犯カメラやドライブレコーダーの映像を基に犯人を特定したケースは3万3327件で約12.3%でした。録画映像を証拠として残すことで、事件や事故の当事者や経緯を正確に特定することができます。犯罪抑止効果はもちろん、犯人の検挙に貢献する防犯カメラの重要性を認識し、適切な場所に設置しましょう。
防犯カメラの映像による犯人の特定にかかる期間
防犯カメラの録画映像をもとに犯人を特定するのにかかる期間の目安は犯罪の種類や録画映像の鮮明さなどにもよりますが、およそ1ヶ月程度です。警察がなかなか動けないなどの理由で盗難や痴漢、盗撮などの場合は現行犯でしか逮捕できないのでは?というような疑問を抱く方も多いかと思いますが、現行犯でしか逮捕されないわけではありません。
防犯カメラの役割
防犯カメラは、私たちの安全を守る重要な役割を果たしています。録画映像が犯罪の証拠として利用されるだけでなく、犯罪の抑止にもなります。万が一、事件や事故が起こった場合も、映像を基に正確な事実解明をすることができます。防犯カメラの存在と役割を正しく理解し、その重要性を再認識しましょう。
高精度に人物特定ができる防犯カメラのメリット・デメリット
高精度に人物を特定できる防犯カメラにはメリットとデメリットが存在します。先進的な技術を持つ防犯カメラの機能には、業務効率が期待できる反面、費用が高いことが懸念されます。
メリット:業務効率化
人物を特定できる防犯カメラの最大のメリットは、業務の効率化です。近年、向上している防犯カメラの解析技術について前述した通り、高度な技術を持つ防犯カメラにより、迅速かつ正確に犯人を特定できるため、今までよりも人物特定にかかる時間が短縮され、効率化につながっています。また、最新の顔認識技術を活用したカメラは、大量の映像データから瞬時に特定の人物を探し出すことができます。これこそが人物特定ができる防犯カメラの最大のメリットです。
デメリット:費用が高いのでそもそも導入できない
一方、人物を特定できる防犯カメラのデメリットとして、数十万円以上の導入コストが発生することなどが挙げられます。高度な技術を持つカメラは、その分、価格が高くなる傾向があります。最先端の技術を搭載したカメラの導入には、初期投資だけでなく、維持管理のコストも考慮する必要があります。
予算の制約がある場合、先進的かつ高性能な機能を持った防犯カメラの導入が難しいことも考えられます。高い機能性を持つ防犯カメラの導入を考える際には、目的に応じて費用対効果をしっかりと考えましょう。
まとめ
近年の解析技術の進化により防犯カメラで人物を特定することは以前に比べて効率的になりました。しかし、導入や維持のコストは高くなる傾向が強いです。防犯カメラを利用する際に、どんな目的があって、各種防犯カメラのメリットとデメリットが何なのかを明確にして検討することが大切です。現にこれまでの防犯カメラでも約12.3%の犯人検挙につながっています。前述してきた高性能な機能を持った防犯カメラでなくても手頃な価格でAIを活用できる防犯カメラもあるので、どちらが目的に沿っているかぜひ検討してみてください。
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※キヅクモには前述したような三次元顔画像識別システム、捜査支援用画像分析システムなどの機能はございません。予めご了承ください。
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