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防犯カメラの映像で人物を特定できる?精度や活用方法、導入時のポイントを解説

事件や事故、トラブルが発生した際に「防犯カメラの映像から人物を特定できるのか」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。防犯カメラは人物特定に役立つ重要な設備ですが、設置するだけで必ず人物を特定できるわけではありません。画質や設置場所、撮影環境によっては人物特定が難しくなるケースもあります。

本記事では、防犯カメラで人物特定が難しいケースや最新の画像解析技術、人物特定の精度を高めるポイント、導入時の注意点などを解説します。人物特定を目的に防犯カメラの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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目次

防犯カメラで人物特定は可能?難しいケースもある

防犯カメラを設置していれば必ず人物を特定できるわけではなく、画質や設置場所、撮影環境などによっては人物特定が難しいケースもあります。ここでは、防犯カメラが人物特定に役立つ理由と、人物特定が難しくなる主なケースについて解説します。

防犯カメラが人物特定に役立つ理由

防犯カメラは、人物の顔や服装、体格、行動経路などを記録できるため、事件や事故、トラブルが発生した際の重要な証拠となります。

映像をもとに人物の特徴を確認できるだけでなく、複数の防犯カメラの映像を組み合わせることで移動経路の把握も可能です。

また、近年ではAIによる画像解析技術や顔認証技術、歩容認証技術などが進歩しており、従来よりも効率的に人物を検索・分析できるケースが増えています。こうした技術は、警察の捜査だけでなく、店舗やオフィスにおけるトラブル対応や不審者の確認などにも活用されています。

ただし、これらの技術を活用した場合でも、防犯カメラの映像だけで人物を断定できるとは限らず、ほかの証拠や情報と組み合わせて総合的に判断されることが一般的です。

防犯カメラだけで人物特定が難しいケース

防犯カメラは人物特定に役立ちますが、撮影環境によっては十分な情報を取得できず、特定が難しくなることがあります。たとえば、以下のようなケースでは人物を判別しにくくなります。

  • 画質や解像度が低い:顔や服装などの特徴が鮮明に映らず、人物の判別が困難
  • 夜間や逆光で映像が見えにくい:暗い場所や逆光では人物の輪郭しか映らないことがあり、顔の特徴を確認できない場合がある
  • 帽子やマスクで顔が隠れている:顔認証や目視による判別が難しくなり、服装や体格、歩き方など複数の情報を組み合わせて確認する必要がある
  • 設置場所や画角が適切でない:人物を真上から撮影している場合や、出入口を十分に撮影できていない場合は、顔や行動を確認しにくくなる

防犯カメラによる人物特定の精度は、カメラの性能だけでなく、設置場所や撮影環境にも大きく左右されます。人物特定を目的として防犯カメラを導入する場合は、画質や夜間撮影性能だけでなく、撮影範囲や設置位置も考慮して機器を選ぶことが重要です。

人物特定を支えている防犯カメラの画像解析技術

2.png新しい技術の導入や研究により、防犯カメラで撮影された映像の解析技術は飛躍的に向上しています。たとえば、三次元の顔画像識別や歩容鑑定、さらには捜査を助けるための画像分析技術などが開発されています。これらの技術を利用することで、今までの防犯カメラでは難しかった人物特定もより容易になります。

三次元顔画像識別システム

三次元顔画像識別システムは、顔認識の最新技術の一つとして注目されています。これは、顔の立体的な特徴を捉える技術であり、二次元の画像よりも正確に人物を特定することができます。これまでの二次元の顔認識技術は、主に顔の輪郭を基に人物を特定していましたが、光の当たり方やカメラの角度によっては特定が難しいことがありました。

しかし、三次元顔画像識別システムは、顔の高低や凹凸、さらには骨格の形状といった立体的な情報を基にして情報を取り入れることでこれらの問題を解消しています。

そのため帽子やサングラスをしている状態でも、高い確率で正確に人物を識別することが可能です。

また、三次元顔画像識別システムは、皮膚の質感やシワの深さといった微細な特徴を捉えることもできます。これは、二次元の画像では捉えきれない情報であり、独自の特徴として認識の精度向上に貢献しています。

歩容鑑定

歩容鑑定は、人が歩く際の特有の歩き方や動きを認識し、特定する技術です。歩き方には特有のリズムがあるため、歩き方からでも人物を特定することができます。リズム以外にも、歩幅や腕の振り方、足の動きなどがあり、これらの情報をもとに人物の識別が可能です。顔がはっきりと映っていない映像でも、歩容鑑定を活用することで人物を特定することができます。

捜査支援用画像分析システム

捜査支援用画像分析システムは、犯罪捜査を助けるための先進的な技術です。防犯カメラが捉えた画像や映像から、必要な情報を効率よく抽出・分析することが目的です。たとえば、車のナンバープレートの読み取りや、被疑者の服装や持ち物などの特徴を分析します。

さらに、異なるカメラ間での人物の追跡も可能です。

このシステムを利用することで、防犯カメラの映像や画像を一つひとつ目視で確認し、被疑者の特徴や動きを手動で分析するなどの手間のかかる作業を効率化させることが期待できます。

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防犯カメラが貢献した人物特定の割合

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防犯カメラは、犯罪捜査や犯人の検挙において大きな役割を果たしています。警察庁の令和6年(2024年)の犯罪統計によると、警察が検挙した事件のうち、主たる被疑者を特定した警察活動として「防犯カメラ画像等」が該当した割合は17.6%でした。

これは平成28年(2016年)の4.6%から約4倍に増加しており、防犯カメラの映像が捜査において果たす役割が年々大きくなっていることが分かります。防犯カメラは犯罪の抑止だけでなく、発生後の捜査や被疑者の特定にも役立ちます。防犯対策の効果を高めるためにも、目的に応じた適切な場所への設置を検討しましょう。

参照:「令和6年版 警察白書」第2章 第2節「科学技術の活用」(警察庁) ※外部サイトへ遷移します。

防犯カメラの映像による犯人の特定にかかる期間

防犯カメラの映像をもとに犯人を特定するまでの期間は、事件の内容や映像の鮮明さ、証拠の量などによって大きく異なります。そのため、一概に期間を断定することはできません。

たとえば、人物の顔や服装が鮮明に映っている場合や、複数の防犯カメラから移動経路を追跡できる場合は、比較的短期間で人物特定につながるケースもあります。一方で、映像が不鮮明であったり、人物の特徴を確認しづらかったりする場合は、特定までに時間を要するでしょう。

犯人の早期特定につなげるためには、人物の特徴を確認しやすい高画質なカメラを設置するとともに、必要な期間録画映像を保存できる環境を整えておくことが重要です。

人物特定までの一般的な流れ

防犯カメラの映像は、事件やトラブルが発生した際に人物を特定するための重要な手がかりとなります。ただし、映像だけで人物を断定するのではなく、ほかの情報と照らし合わせながら総合的に確認するのが一般的です。人物特定は、主に以下のような流れで進められます。

  1. 防犯カメラの映像を確認する
  2. 人物の行動や移動経路を確認する
  3. 必要に応じて画像解析を活用する
  4. ほかの情報と照合して人物を特定する

防犯カメラは人物特定において重要な役割を果たしますが、映像だけで人物を断定するのではなく、複数の情報を組み合わせて判断します。

人物特定の精度を高めるには、高画質な映像を記録できるカメラの導入や、人物が映りやすい場所への設置が重要です。

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人物特定を目的として防犯カメラを導入するメリット

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人物特定を目的として防犯カメラを導入することで、トラブル発生時の状況確認や人物の特定をスムーズに行いやすくなります。ここでは、人物特定を目的に防犯カメラを導入する主なメリットを紹介します。

人物の特定につながる証拠を残せる

防犯カメラの映像は、事故やトラブルが発生した際の状況を客観的に確認するための重要な証拠となります。人物を特定できる映像が残っていれば「いつ・どこで・誰が・何をしたのか」を確認しやすくなります。

映像から人物の顔や服装、行動経路などを確認できれば、スムーズに事実関係の把握や原因究明が可能です。

店舗での万引きやオフィスでの情報持ち出し、施設内でのトラブルなど、さまざまな場面で証拠映像が役立ちます。

映像検索の効率化により確認作業の負担を軽減できる

近年の防犯カメラには、AIによる人物検知や映像検索機能を搭載した製品もあり、人物特定に必要な映像を効率よく確認できます。たとえば、人物を検知した時間帯だけを抽出して再生できる機能を利用すれば、長時間の録画映像をすべて確認する必要はありません。 また、複数拠点の映像を遠隔で確認できるクラウド型の防犯カメラであれば、現地へ行かずに人物確認を行えるため、担当者の業務負担軽減にもつながります。

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人物特定しやすい防犯カメラの選び方

人物特定の精度を高めるためには、防犯カメラを設置するだけでなく、用途に合った機種を選ぶことが重要です。ここでは、人物特定を目的に防犯カメラを導入する際に確認したい選び方のポイントを解説します。

高画質・高解像度のカメラを選ぶ

人物を特定するためには、顔の特徴や服装などを鮮明に記録できる画質が重要です。画質が低いと映像が粗くなり、人物を判別できない可能性があります。一般的には、フルHD(約200万画素)以上の防犯カメラを選ぶことで、人物の特徴を確認しやすくなります。

また、設置場所によっては4K対応カメラがおすすめです。4K対応カメラであれば、広範囲を撮影する場合でも、細部まで確認できます。

夜間撮影(暗視機能)を確認する

犯罪やトラブルは、夜間に発生するケースも少なくありません。そのため、夜間でも人物を判別できる暗視機能を備えた防犯カメラがおすすめです。また、赤外線LEDによるナイトビジョン機能や、暗い場所でもカラー撮影ができる高感度センサーを搭載した機種であれば、夜間でも人物の特徴を確認しやすくなります。

駐車場や店舗の出入口など、夜間の利用が多い場所に設置する場合は、暗所での撮影性能も重要なポイントです。

設置環境に適した機種を選ぶ

高性能な防犯カメラでも、設置場所が適切でなければ人物特定は難しい場合があります。たとえば、カメラを高い位置に設置しすぎると、顔が映りにくく人物の判別が困難になることがあります。

出入口や受付、通路など、人がカメラの前を通過する場所に設置することで、顔や服装などの特徴を確認しやすくなります。また、逆光や障害物によって映像が見えにくくならないよう、設置角度や撮影範囲にも考慮が重要です。

録画データを適切に保存できる

人物を特定するためには、必要な映像を確実に保存できる録画環境も重要です。録画期間が短かったり、容量不足で映像が上書きされたりすると、確認したい映像が残っていない可能性があります。

録画方法には、SDカードやレコーダーへ保存するローカル保存のほか、クラウド保存に対応したサービスもあります。必要な保存期間や運用方法に応じて適切な録画方法を選びましょう。

AI検知・顔認識機能の有無で選ぶ

近年の防犯カメラには、AIを活用した人物検知や顔認識機能を搭載した機種も増えています。AI検知機能を活用すれば、人や車などを自動で識別し、必要な映像だけを効率的に検索できます。また、顔認識機能に対応した機種では、登録した人物を識別したり、特定の人物検索が可能です。

ただし、顔認識機能は導入コストや運用ルール、個人情報保護への配慮が必要です。自社の目的や運用方法に合わせて、必要な機能を選択しましょう。

実店舗における防犯カメラの選び方

人物特定を目的として防犯カメラを導入する際の注意点

人物特定を目的として防犯カメラを導入する場合は、カメラの性能だけでなく、運用方法や設置環境にも注意が必要です。ここでは、防犯カメラを導入する際に押さえておきたい注意点を解説します。

人物特定には限界があることを理解する

防犯カメラは人物特定の手がかりとなる映像を記録できますが、映像だけで人物を断定できるとは限りません。たとえば、画質が低いと暗い時間帯や人物が帽子やマスクを着用している場合などは、顔の特徴を確認できず、人物特定が難しくなります。

また、設置場所や撮影角度によっても映像の見やすさは大きく変わります。

人物特定の精度を高めるためには、高画質なカメラを選ぶだけでなく、人物が映りやすい位置へ設置し、必要に応じてAI画像解析などの機能を活用することが重要です。

プライバシー・個人情報に配慮する

防犯カメラを運用する際は、プライバシーや個人情報への配慮も欠かせません。たとえば、店舗やオフィスでは、従業員や来訪者に対して防犯カメラを設置していることを周知したり、撮影目的を明確にしたりする必要があります。

また、撮影範囲が必要以上に周辺施設や第三者の私有地に及ばないよう、設置位置やカメラの向きを調整することも重要です。録画データには個人情報が含まれるため、保存期間や閲覧権限を定め、不正な閲覧や情報漏えいを防ぐための管理体制を整えることも必要です。

定期的なメンテナンス・録画確認を行う

防犯カメラは設置して終わりではなく、定期的な点検とメンテナンスを行うことが重要です。レンズの汚れやピントのずれ、録画機器の故障、保存容量の不足などに気付かないまま運用していると、いざというときに必要な映像が記録されていない可能性があります。

定期的に映像が正常に録画されているかを確認するとともに、録画データの保存期間や機器の状態を点検することで、防犯カメラを安定して運用できます。クラウド型の防犯カメラを利用する場合も、録画設定や通信状況を定期的に確認し、必要な映像を確実に保存できる環境を維持しましょう。

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防犯カメラによる人物特定に関するよくある質問

ここでは、防犯カメラによる人物特定に関してよくある質問とその回答を紹介します。

防犯カメラだけで人物を特定できますか?

防犯カメラは人物特定の有力な手がかりとなりますが、映像だけで人物を断定できるとは限りません。人物特定の精度は、カメラの画質や撮影環境、設置場所などによって左右されます。

マスクを着けていても人物特定できますか?

マスクや帽子を着用している場合は、顔の特徴を確認しにくくなるため、人物特定が難しくなります。複数台の防犯カメラを設置している場合は、異なる角度から映像を確認することで人物特定が可能な場合があります。

夜間でも人物を判別できますか?

夜間でも、暗視機能(赤外線撮影)や高感度センサーを搭載した防犯カメラであれば、人物を確認できる可能性があります。ただし、設置場所が暗すぎる場合や逆光が強い場合は、映像が不鮮明になり、人物の特徴を判別しにくくなります。

防犯カメラの映像はどれくらい保存できますか?

録画映像の保存期間は、録画方法や保存容量によって異なります。SDカードやレコーダーに保存する場合は、容量がいっぱいになると上書きされるため古い映像から順に消えてしまいます。クラウド保存に対応した防犯カメラであれば、契約プランに応じて一定期間映像を保存することも可能です。

まとめ

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防犯カメラは、事件や事故、トラブル発生時の人物特定に役立つ設備です。ただし、人物特定の精度は、画質や設置場所、夜間撮影性能、録画方法などによって左右されるため、目的に合った機種や運用方法を選ぶことが重要です。

「キヅクモ」は、AIによる人物検知機能を搭載したネットワークカメラサービスです。「人・車・動物」を検知した映像をクリップとして保存できるため、必要な映像を効率よく確認できます。人物特定やトラブル発生時の映像確認を効率化したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

※キヅクモは、三次元顔画像識別システムや捜査支援用画像分析システムなどの人物識別機能を搭載したサービスではありません。AIによる人・車・動物の検知機能により、映像確認を効率化できるネットワークカメラサービスです。

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監修大石英悟(おおいし えいご)防犯設備士

2022年7月に防犯設備士資格を取得。
キヅクモサービスの立ち上げ時から参画し、様々な業種のお客様向けにネットワークカメラの導入支援を行っています。

オフィスや実店舗だけでなく、工場、教育施設、医療機関など多様な環境でのネットワークカメラ活用に精通。
カスタマーサポートや機器検証を通じて培った知識を活かし、企業が抱える課題の解決を営業と一緒にサポートしています。

「防犯だけでなく、業務改善や環境最適化にも貢献できるネットワークカメラの可能性を広げたい」という思いで、日々お客様のサポートに取り組んでいます。

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