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病院・クリニック向け!効果的な防犯カメラの選択と設置方法を紹介!

病院やクリニックの安全を守るための防犯カメラは、ただ設置するだけでは不十分です。この記事では、病院・クリニック向けの効果的な防犯カメラの選び方、最適な設置方法、そして管理の重要性について解説します。病院・クリニックでのセキュリティを強化し、患者さんとスタッフの安全を確保しましょう。

目次

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病院・クリニックの防犯カメラでできること

病院・クリニックなどの医療施設では、さまざまなトラブルやリスクが潜んでいます。受付での金銭トラブル、夜間の患者さんの安全確保、不審者の侵入など、これらの課題は病院のスタッフだけでは対応しきれません。ここでは、防犯カメラがこれらの問題にどのように対処し、運営の質を向上させるかを解説します。

受付のトラブルを確認できる

受付のトラブルを確認できる.jpg受付トラブルは、保険証の返し忘れや金銭のやり取り、おつり詐欺など多岐にわたります。防犯カメラによる記録は、これらのトラブルの事実確認に役立ちます。また、遠隔から確認できることで、人手不足の中での人件費削減にも貢献します。受付だけでなく待合室の混雑状況を確認することで、運用効率の向上や適切な人員配置の手助けにもなります。

夜間の徘徊・無断離院に気づける

夜間の徘徊・無断離院に気づける.jpg患者さんの徘徊や病院からの抜け出しは、職員が少なくなる夜間帯に注意が必要です。自宅への帰宅、タバコや飲酒、コンビニ訪問、職場訪問、家族との面会など、患者さんが病院を抜け出す様々な行動を防犯カメラで捉えることで、迅速な対応をおこなうことができます。これにより、無断離院による不慮の事故などのリスクを減らし、患者さんの安全を守ることができます。

不審者の侵入や犯行内容を確認できる

不審者の侵入や犯行内容を確認できる.jpg病院は一般に開放されているため、不審者による侵入や犯罪行為のリスクがあります。防犯カメラは、外部からの侵入者に対する威嚇効果を持ち、侵入があった場合の記録保持にも役立ちます。これは、盗難だけでなく、患者さんや職員に対する暴言や暴力行為の証拠としても重要です。

注射や薬の置き忘れ防止

注射や薬の置き忘れ防止.jpg病院やクリニックにおいて、防犯カメラの導入は特に新人職員による注射や薬剤の管理ミス防止に重要な役割を果たします。新人職員は不慣れな業務の中で薬剤の管理に関して誤りを犯してしまうこともあり、これによる医療ミスは患者さんの治療に直接影響を及ぼす危険があります。防犯カメラによる監視は、薬剤の管理プロセスを記録し、誤った投与や置き忘れを防ぐことができ、万が一の医療ミスが発生した際には、原因究明のための重要な証拠となります。また、鍵付き保管庫の使用や電子キーの導入と併用することで、取り扱いに注意が必要な薬品の管理における不正な侵入や盗難のリスクを低減し、医療機関における安全とセキュリティの強化に貢献します。

内部犯の確認

内部犯の確認.jpg病院やクリニックにおける防犯カメラの導入は、内部犯による不正行為の特定や検知に重要な役割を果たします。これらの医療機関では、医師やスタッフによるカルテの改ざん、情報漏えい、医薬品や物品の盗難など、さまざまな犯罪が発生するリスクがあります。

患者さん同士のトラブル防止

患者さん同士のトラブル防止.jpg病院やクリニックでの患者同士のトラブルは様々あります。たとえば、診察順番が後回しになったと不満を持つ患者さん、テレビの音量や会話の大きさで他の患者さんを不快にさせる行為、他人の私物や個室の覗き見、待合室でのテレビチャンネルや利用時間を巡る争いなどがあります。また、トイレやシャワー室の使用を巡る待ち時間の問題や、いびきや物音による睡眠妨害などがあります。このようなトラブルに対して病院側で事実確認をすることでトラブルの解決に繋げたり、予防策を打つなどの改善に努めることができます。

病院・クリニックに設置する防犯カメラを選ぶポイント

病院・クリニックに設置する防犯カメラを選ぶポイント.jpg防犯カメラは単に設置するだけでは不十分です。その効果を最大限に発揮するには、導入の目的を明確にし、その目的に適切な防犯カメラや設置場所の選択をすることが重要です。この章では、どのようなカメラを選び、どこに設置すれば最も効果的かなどについて解説します。

病院・クリニックにおすすめのカメラ

病院・クリニックにおすすめの設置場所.jpg病院やクリニックに防犯カメラを設置する際、場所に応じた防犯カメラの選定は非常に重要です。屋内では、威圧感を与えないドーム型や小型のカメラが適しています。特に受付エリア、病棟、スタッフルームなどには、ドーム型や小型のカメラを優先的に選ぶべきです。一方で、屋外の出入口などでは、防水・防塵性、耐衝撃性能を備え、逆光補正機能があるボックス型カメラが望ましいです。ボックス型の防犯カメラは撮影している方向が明確なので、犯罪の抑止力も高まります。不正行為の防止が必要な場所には、ボックス型、もしくは形状の似ているバレット型がおすすめです。

録画映像の保存方法と保存期間

映像データの保存方法はセキュリティ対策上、非常に重要です。データはHDD/SSDやSDカードなどのハードディスクまたはクラウドサーバーに保存することが可能です。100万画素の映像を30日間保存する場合、約2TBの容量が必要です。ハードディスクへのローカル保存は大きな容量が必要ですが、一度の購入で済みます。一方、クラウド保存は容量を気にする必要がなく、いつでもどこからでもアクセス可能ですが、月額利用料がかかります。どちらの方法も、保存期間、セキュリティ対策、アクセス管理が重要ですが、防犯カメラを設置する場所に応じて、どれくらいの保存期間が必要なのかを想定しましょう。たとえば病院・クリニックだと、想定されるトラブルの範囲も多岐にわたるので録画期間は1か月以上とするなどが挙げられます。このようにして録画映像の保存方法と保存期間を決定しましょう。

コストパフォーマンス

防犯カメラの導入には、初期投資と運用コストのバランスが重要です。防犯カメラの価格は数万円から数十万円までと幅広く、設置台数や工事内容により費用が変動します。また、業者による設置工事を依頼する場合、工事費用や設置費が追加されます。防犯カメラの価格だけでなく、その機能や耐久性、セキュリティ対策を総合的に考慮し、適切な予算配分をおこなうことが重要です。また、防犯カメラの防水性や耐衝撃性は長期間利用するにあたって重要な要素であり、高い防水・防塵性能を持つ機種がおすすめです。

プライバシー

病院やクリニックでの防犯カメラ設置に際しては、患者さんのプライバシー保護が大きな課題となります。一般的に病室にカメラを設置することは少ないと思いますが、どうしても設置が必要な場合では、映像の保存期間や取り扱いについて慎重な配慮が必要です。また、使用目的については、家族や病室利用者に対して明確かつ合理的な説明が求められます。プライバシー保護のために、モザイクをかける機能を備えたカメラの選定も考慮すべきでしょう。法規制の遵守と専門家の助言を得ることで、プライバシー保護法に抵触するリスクを避け、患者さんとのトラブルを防ぐことが可能です。

画質・暗視機能

防犯カメラの画質と暗視機能は、鮮明な監視に不可欠です。高画質のカメラは細部まで鮮明に捉えることができ、特に低照度環境や夜間監視には高性能な暗視機能が重要です。画素数が高く、暗視機能を備えたカメラは、わずかな光がある状態でもカラーで鮮明な映像を提供します。暗闇では暗視モードに切り替わり、証拠映像としての有用性を高めます。カメラの画質を最大限に生かすためには、高画素数のディスプレイも重要です。これにより、日中はもちろん、夜間や薄暗い環境でも病院やクリニックの安全を確保し、具体的な情報収集が可能になります。

病院・クリニックにおすすめの設置場所

病院・クリニックにおすすめの設置場所.jpg防犯カメラの設置場所は、その効果を大きく左右します。病院やクリニックで最も重要なエリアはどこか、またどのようなタイプのカメラがそれぞれの場所に適しているかについて、詳しく解説します。

病棟での防犯カメラ設置

有床クリニックでは、病棟に防犯カメラを設置することが、患者さんの安全確保とケアの質向上に不可欠です。病棟でのカメラは、患者さんの健康状態や夜間の行動パターンを監視し、緊急時の迅速対応に役立ちます。また、スタッフによるケアが問題なくおこなわれているかの確認も可能です。患者さんのプライバシー保護を考慮し、防犯カメラを設置しましょう。

受付・窓口エリアの防犯対策

受付や窓口エリアは、クリニックのセキュリティ上、最も重要なエリアの一つです。ここに防犯カメラを設置することで、患者さんや来訪者とのトラブルを未然に防ぎ、職員の安全を守れます。特に現金やパソコンがある受付エリアは、窃盗目的の侵入者にとってターゲットになりやすいため、監視は欠かせません。また、万が一の犯罪行為などがあった場合、映像は重要な証拠となります。

出入り口のセキュリティ強化

職員通用口、エントランス、更衣室などの出入り口は、不正な侵入を防ぐ上で重要な場所です。これらのエリアに防犯カメラを設置することで、夜間のような人手が手薄になりやすい時の不審者の侵入を検知し、病院やクリニックのセキュリティを強化します。特に更衣室の出入り口は、盗難を防ぐための重要なポイントです。

薬品庫の監視強化

薬品庫や倉庫に防犯カメラを設置することで、高価な薬品や重要な医療器具の盗難・不正使用を防ぎます。特に薬品の転売や犯罪行為のリスクがあるため、これらの場所には厳重な監視が必要です。カメラによる監視は、在庫の管理にも役立ち、クリニックの運営を効果的にサポートします。

病院・クリニックに防犯カメラを設置するときの注意点

病院・クリニックに防犯カメラを設置するときの注意点.jpg防犯カメラを導入する際には、さまざまな法律や防犯カメラ運用におけるガイドラインなどを考慮する必要があります。この章では、効果的かつ適切に防犯カメラを運用するための、重要な注意点についてご紹介します。

事前に防犯カメラを設置していることをアピールする

病院やクリニックに防犯カメラを設置する際は、防犯カメラの存在を明確にアピールすることが重要です。このアピールは、ステッカーの貼付などの簡単な方法で問題ありません。マーケティングなど防犯目的以外の使用目的がある場合は、約款に記載するなどの対応が必要です。また、看護師や従業員への事前の告知も重要です。そして総務省の防犯カメラガイドブックによると、「事前告知時の配慮」が強調されています。入口や受付に「防犯カメラ稼働中」の表示を設置し、患者さんや職員に安心感を提供するとともに、不審者への警告をおこないましょう。
参考:カメラ画像利活用ガイドブック(総務省・経済産業省)

防犯カメラの運用についての取り決めをおこなう

防犯カメラの設置に伴い、その運用に関する明確なガイドラインの設定が不可欠です。これには、映像の保存期間、アクセス権限、映像の閲覧方法などが含まれます。事前にスタッフや患者さんにカメラの設置目的と詳細を共有し、プライバシーへの配慮を理解してもらうことが大切です。録画した情報の管理と運用ルールは、不要な映像保存の防止、映像確認者の限定、開示基準の設定などを明確に定めて徹底することが求められます。

まとめ

病院やクリニックにおける防犯カメラの導入は、受付トラブル、夜間の患者さんの安全、不審者の侵入、医療ミスの防止、内部犯罪の特定、患者間のトラブル防止など、多岐にわたる問題への対応に役立ちます。事実確認や遠隔監視により人件費削減にも貢献し、病院の運用効率の向上や安全性の確保に貢献します。これにより、医療施設としての安全性とセキュリティを強化し、患者さんとスタッフに安心を提供することができます。

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本記事は防犯設備士が監修しています。防犯設備士とは、建物に設置する防犯設備機器の取り付けや運用管理に関する専門知識と技能を有する専門家です

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